⚠空き家を放置すると潜むリスクとは ~空き家問題を考える~

・土地統計調査(総務省)によれば、空き家の総数はこの20年で約1.5倍(576万戸→849万戸)
増加しており、今後も上昇傾向にあるという。

空き家を放置している人も多く、
・両親を亡くし空き家を相続したけど活用方法がわからず放置したまま
・将来活用しようと思っているけど、自宅から遠いため何もせずにそのまま

そんな空き家を放置してしまっているあなたに空き家を放置してしまうと、
”どうなってしまうのか”考えられるリスクをお伝えします。

空き家を放置することで起こる4つのリスク

目次

1.空き家での犯罪リスクの増加

空き家を放置することによって、
不法侵入や盗難、火災などの犯罪リスクが高まります。
これにより所有者が責任を負う可能性があり、
自分が知らないうちに法的な問題や損害賠償を引き起こす恐れがあります。

庭に草が生い茂っている、ポストにチラシがたまっているなど
見るからに空き家とわかる物件は特に犯罪のターゲットになりやすい物件です。

使用していなくても1ヶ月に1度は現地に行き、庭の手入れ、ポストの確認など
目に見えて空き家とわかるような状態になっていないか確認をしましょう。

2.空き家の資産価値の低下

空き家を放置すると、害虫やカビが発生したり、
排水管の悪臭や換気していない建物内部に湿気がこもることにより
建物や設備の劣化が進みます。
その結果、不動産の価値が下がってしまいます。

設備の劣化は1ヶ月使用しないと、急激に進みます。
特に水道管は1ヶ月に1回のペースで通水しないと、下記のようなリスクが考えられ、
長期間放置により錆ができ破損する可能性が高まります。

  • トイレの封水が蒸発してなくなる
  • 水道管が錆びて破損する
  • 排水口の水が蒸発して悪臭や害虫が侵入する

家族から相続して、大切な思い出が残っている家だからと言って放置していると、
価値が減少していくため、価値を減らさないよう空き家の活用や管理することをおすすめします。

3.近隣住民とのトラブルなど環境への悪影響

空き家の放置は、周辺環境にも悪影響を与えます。
放置された空き家は、廃棄物の貯蓄場所として利用されて、
不法投棄や環境汚染の原因となり、近隣住人とのトラブルにもつながる恐れがあります。

周辺地域の安全性や美観を損ね、地域全体に悪影響を及ぼす可能性があり、
地域全体に悪影響を及ぼすことにより、資産価値は減少していきます。

住宅市場が停滞し、地域経済が低迷する可能性があります。
これが雇用の減少や地域産業の停滞などを引き起こすことも考えられます。

空き家の放置は個人だけの問題でなく、地域全体で考えなければいけない問題になっています。

4.土地に対する固定資産税が最大6倍に

現在、住居の建っている土地は「住宅用地の特例」として固定資産税の軽減措置が取られています。
小規模住宅用地(200㎡以下の部分)は固定資産税が6分の1
一般規模住宅用地(200㎡を超える部分)は固定資産税が3分の1 の負担で済むことになっています。

しかし、2015年5月に施行された「空き家対策特別措置法」により
空き家をそのまま放置し、自治体から「特定空き家」と認定され、空き家を管理するように助言や指導、
勧告を受けた場合、特例の対象から除外され軽減措置が受けられなくなる可能性があります。

また2023年に法改正により「管理不全空き家」という「特定空き家」化を未然に防ごうとする
改正がありましたが、「管理不全空き家」に指定され、助言や指導、勧告を受けた場合も同様に
特例の対象から除外され軽減措置が受けられなくなる可能性があります。

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