放置された空き家で火災?静岡の現状と収れん火災の具体的な対策

日本全国で空き家の増加が社会問題となっていますが、静岡県も例外ではありません。空き家の増加は、地域の景観や治安の悪化だけでなく、火災リスクの増大とも密接に関係しています。特に、太陽光の反射や屈折によって引き起こされる収れん火災(しゅうれんかさい)は、空き家において発生しやすい火災の一つとして注意が必要です。

目次

静岡県の空き家問題の現状

静岡県では、人口減少や高齢化、都市部への人口集中などの要因により空き家の数が増加傾向にあります。総務省統計局の「平成30年住宅・土地統計調査」によれば、静岡県の空き家率は**16.3%**であり、全国平均を上回っています。(静岡県統計情報ポータルサイト

特に、熱海市(52.7%)、伊東市(39.3%)、伊豆市(35.8%)などの静岡県の東部の地域で高い空き家率が報告されています。

このような空き家増加の問題は火災リスク増加にも密接に関係しています。また冬は特に空気が乾燥しているため火災が増える傾向にあり、収れん火災は空き家において発生しやすい火災の一つで注意が必要です。

収れん火災とは?

収れん火災とは、太陽光が鏡やガラス、ペットボトルなどの反射・屈折によって一点に集中し、その焦点に可燃物があると発火する現象を指します。特に、太陽の高度が低くなる冬季には、日差しが部屋の奥まで差し込みやすく、収れん火災のリスクが高まります。空き家のように火の気がない場所でも太陽光などによって火災が発生する可能性があります。

あなたの空き家は大丈夫ですか?今回は収れん火災の原因と対策について解説していきます。

収れん火事の原因

収れん火事の主な原因は以下の通りです。

  1. 窓ガラスや鏡
    窓ガラスに太陽光が当たり、その反射光が近くの可燃物に集中すると発火することがあります。特にカーテンや家具が被害に遭いやすいです。
  2. ペットボトルやガラス製品
    ペットボトルに水が入っていると、レンズの役割を果たして太陽光が一点に集中します。同じように、丸みを帯びたガラス製品や置物でも同様です。
  3. 空き家の放置
    空き家が放置されると、カーテンやゴミが散乱し、反射物が適切に管理されなくなります。長時間放置された状態では、収れん火事が起こりやすい環境になりやすいのです。

収れん火事を防ぐための対策

一般家庭での対策

  1. カーテンやブラインドの使用
    窓ガラスに光が反射するのを防ぐために、遮光カーテンやブラインドを設置しましょう。旅行などで長期的に家を空けるときはもちろんのこと、少しお出かけする際も太陽が当たらないようにカーテンやブラインドをして出かけましょう。少しなら大丈夫だろうという気の緩みが火事を引き起こしてしまいます。
  2. 反射物の位置を確認
    ペットボトルやガラス製品、鏡などは太陽光が当たらない場所に移動させることが大切です。日の当たらない場所に置きましょう。
  3. 防火シートの活用
    可燃物に防火シートをかけることで、万が一光が集中しても発火を防げます。

空き家での対策

  1. 定期的な管理と点検
    空き家の窓ガラスや反射物を点検し、危険な場所を改善しましょう。1度確認していても知らない間にごみを捨てられていたりする可能性があるので定期的に確認しに行きましょう。定期的にいけない場合は地域の空き家管理会社に依頼をお勧めします。
  2. ガラスの養生
    ガラス窓に反射防止シートを貼ることで、光の集中を防ぐことができます。
  3. 周辺の清掃
    空き家にゴミや可燃物が溜まらないよう、定期的に清掃を行うことが重要です。ペットボトルやガラス製品などからの光の反射から収れん火災が発生する恐れがあるので定期的に清掃しましょう。
  4. 行政の支援を利用する
    空き家管理を促進するために、多くの自治体が空き家対策条例を施行しています。自治体のサポートを活用し、管理を徹底しましょう。定期的に空き家を確認することができない人にお勧めします。

空き家問題解決への取り組み

空き家問題は放置すれば火災だけでなく、倒壊や犯罪の温床にもなります。次の取り組みが必要です。

  1. 空き家バンク制度
    自治体が空き家を所有者から借り上げ、必要な人へ紹介する制度です。空き家の有効活用が進みます。
  2. 税制優遇の活用
    空き家をリフォームして利用する場合に補助金や税制優遇が受けられる制度があります。所有者の負担が軽減され、空き家が管理されやすくなります。
  3. 地域住民の協力
    近隣住民が連携し、空き家の状況を自治体に報告することで早期対応が可能になります。

まとめ

収れん火事は太陽光と反射物が原因となる火災ですが、放置された空き家が大きなリスク要因となっています。収れん火事を防ぐためには、ガラスや反射物の管理、ゴミの撤去が重要です。空き家問題への取り組みとしては、定期的な点検と自治体支援の活用が鍵となります。

安全な暮らしを守るために、身の回りの環境を見直し、火災防止に努めましょう。空き家を地域の資産として再利用する意識が高まれば、火災のリスクを大幅に減らすことができるのです。

静岡の空き家管理も行っていますので下記窓口より気軽にご相談ください。

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