「藤枝市の空き家問題と活用方法｜売却・賃貸・解体の選択肢を徹底解説」vol.1

2025年11月4日2025年11月11日

静岡県藤枝市とはどんな街？

藤枝市は、静岡県の中部に位置し、
県庁所在地の静岡市と西隣の島田市のちょうど中間にあります。
面積は約194平方キロメートル、
2025年8月末日時点の推計人口は139,131人。
「藤枝駅周辺の市街地」「歴史ある岡部エリア」
「里山の瀬戸谷エリア」など多様な顔を持ちます。

藤枝市の人口は、2015年に約145,000人を記録したのち、
ゆるやかな減少傾向にありますが、
静岡県内では比較的安定した人口規模を維持しています。

特に子育て世帯の転入が多く、
周辺自治体の中では比較的若い世代が多い地域として知られています。
住宅は持家比率が高く、
郊外に戸建住宅地が広がる一方で、
駅周辺ではマンション供給と再開発が進み、
居住ニーズの選択肢が増えつつあります。

市内の高齢化率は約31.6%と、
県平均（約32%）よりもわずかに低く、
商業・住宅・自然のバランスが取れた“ほどよい地方都市”といえるでしょう。

藤枝市の地理と歴史

歴史

藤枝市は、古くは東海道五十三次の「藤枝宿」として栄えた宿場町。
江戸時代には静岡（駿府）と島田を結ぶ交通の要衝として多くの旅人が往来し、
現在でもその名残を残す「岡出山」や「旧東海道沿い」の街並みには、
歴史と文化が息づいています。

また、昭和期以降にはサッカーの街として全国に知られるようになり、
中学・高校のサッカー強豪校が集まる
「サッカーのまち藤枝」として地域ブランドを確立しています。

特産品・観光スポット

藤枝市はお茶の生産が盛んで、
隣接する島田市・牧之原市とともに「茶処」として知られています。

特に藤枝産の「朝比奈玉露」は全国的にも高い評価を受ける高級茶の一つです。

また、市内中心部には「藤枝駅周辺再開発」で整備された商業施設や、
藤枝駅南口の「オーレ藤枝」「BiVi藤枝」などが並び、地元住民や学生、観光客で賑わいます。

自然面では「蓮華寺池公園」が有名で、
春には桜や藤、秋には紅葉が楽しめる
市民憩いのスポットとなっています。

祭り・イベント

藤枝市の代表的な祭りとしては、「藤枝大祭」があります。
この祭りは江戸時代から続く伝統行事で、3年に一度の開催時には
豪華な山車が市内を巡行し、多くの市民や観光客でにぎわいます。

また、毎年春に行われる「藤まつり」は、
藤枝という地名の由来でもある“藤の花”をテーマにしたイベントで、
蓮華寺池公園の藤棚が一面に咲き誇る光景は圧巻です。

交通アクセス

藤枝市は静岡県の交通の要所に位置しており、
JR東海道本線「藤枝駅」から静岡駅まで電車で約20分。

また、東名高速道路の「焼津IC」や
「大井川焼津藤枝スマートIC」も利用でき、
自動車での移動にも非常に便利です。

さらに、静岡空港までは車で約25分とアクセスも良好。
首都圏からの移住先や、
静岡県内での中間拠点として人気を集めています。

藤枝市の売買・賃貸市場の分析

物件の掲載数から見る藤枝市

■藤枝市の賃貸物件の掲載数
（アットホーム調べ　2025年3月現在）

	藤枝市	島田市	菊川市
一戸建て	38	36	23
1K	165	45	82
1LDK	113	85	69
2LDK	344	212	182
3LDK以上	146	80	27

■島田市の売買物件の掲載数
（アットホーム調べ　2025年3月現在）

	藤枝市	島田市	菊川市
新築一戸建て	190	153	30
中古一戸建て	280	129	49

分析コメント

・藤枝市は新築・中古ともに物件数が多く、
近隣市と比べても住宅需要が安定している。

・賃貸物件の数も多く、特に「2LDK・3LDKファミリー層向け」が中心。

・一方で、一戸建て賃貸の数は38件前後と少なく、戸建て賃貸市場はまだ伸びしろがある。

・近年は駅周辺の再開発でマンション供給が増えており、空き家活用の視点からは「郊外の中古住宅の再生」に注目が集まっている。