前回のvol.1では島田市の基本的な情報から歴史、
今の不動産の掲載数を紹介していきました。
今回のvol.2では島田市の空き家問題について、
さらに深堀していきたいと思います。
静岡県島田市の空き家問題
島田市空き家の実態調査結果
(平成31年島田市空家等対策計画調べ)
住宅・土地統計調査によると、島田市の一戸建住宅の空き家割合は約5.63%となっており、
全国や県内平均と比較して低いものの、ここ数年で増加傾向にあることが確認されています。
空き家の増加傾向の要因
- 島田市では、人口減少、高齢化、社会的ニーズの変化に伴い、空き家が年々増加している。
- 2018年時点の総人口は98,909人で、2025年には92,000人まで減少すると推計されている。
- 空き家率は全国平均(7.3%)より低いものの、2008年から2013年の5年間で1.26倍に増加。
空き家の実態調査
2018~2019年に市が行った調査では、
市内に問題のある空き家は81件確認された。
地区別の割合では、
伊久身・大長地域、川根地域が特に高く、
人口減少が進む地域で空き家が増加している。
大きな再開発や物流施設の計画などもない島田市ではこれからも人口が減っていくことは
避けられない事実。
ただ電車や高速道路などで都内や名古屋への
アクセスのしやすさ、
富士山静岡空港からも近く、
総合医療センターもあることから大幅な人口減少はないと推測されます。
そんな中、島田市内で空き家が目立ち始めているため、空き家を放置するのではなく、
積極的に活用することで、将来的に島田市の不動産価値を下げないことにも
繋がります。
現在空き家を所有して放置している方は、
そのまましていると
固定資産税や維持費でマイナスが年々増えていく一方です。
ぜひ次項からの積極的に空き家の活用を
考えて頂けますと幸いです。
島田市で空き家を賃貸で貸し出すなら
アットホームで見ると島田市の中古一戸建ての掲載数は36件とその数は決して多くなく、
今回下記の表では36件でも同物件はカウントしないものとし合計を31件としています。
島田市 中古一戸建て(空き家)募集賃料別掲載数 近隣地域との比較
島田市 | 藤枝市 | 菊川市 | |
---|---|---|---|
~4万 | 4 | 1 | 2 |
4万~6万 | 9 | 7 | 13 |
6万~8万 | 9 | 9 | 4 |
8万以上 | 9 | 28 | 5 |
・戸建ての募集物件は少なく賃貸で貸し出すのは狙い目!
マンションやアパートは合計422件募集している中で、戸建ての募集は少ない
一定の戸建て需要は島田市にはまだあるため、空き家を賃貸で貸し出すのは有効!
・8万円以上の賃料を取るのは難しい
マンションやアパートでも8万以上の物件は少なく、地域の特徴的に8万以上は厳しい
一戸建て賃貸は6~7万円ぐらいがおススメ!
7万以上取ろうとすると、庭が広い、リフォーム済み、環境が良いなど
差別化ポイントは必要
・DIY可能型賃貸での募集で差別化が可能!
島田市にある賃貸の一戸建て物件はDIY不可物件で内装が少し汚い物件が多い。
内覧時に躯体などには関わらない壁紙、床材など一部のDIYだけでも可能にしてあげるだけで
他の物件と差別化が出来る!

島田市で空き家を売買するなら
島田市 中古一戸建て(空き家)売買物件 築年数と金額別掲載数
島田市 | 1981年以前 旧耐震 | 1982年~1999年 新耐震基準 | 2000年以降 現在の耐震基準 |
---|---|---|---|
~500万 | 6 | 0 | 0 |
500万~1,000万 | 12 | 4 | 1 |
1000万~1,500万 | 8 | 9 | 1 |
1500万以上 | 6 | 5 | 27 |
・10万人近くいる街だと考えると募集物件数自体少ない
一番多いのが、2000年以降の1500万以上の物件
2023年から未入居物件も募集が多い
移住者や山間部から街中へ引越す人は1000万以下で探す人が多いため、
空き家は1,000万以内ですぐに使える物件が強い
・500万から1,000万の物件は基本的にリフォームが必要であまり流動的に動いていない
1,000万以下の物件でも管理されている雰囲気がなく、水回りの、浄化槽のリニューアルが必要で
リフォームにいくらぐらいかかるか分からない物件が多く、募集の仕方的にも
素人が手を出しやすいようになっていない。
もし今から空き家を募集するのであれば、使える状態にするリフォーム含めて
1000万以内に収め、リフォーム代も試算しておいてあげるのが良い!

島田市で空き家を解体するなら
空き家解体の相場
建物の坪数 | 木造 | 鉄骨造 | 鉄骨鉄筋コンクリート |
---|---|---|---|
30坪 | 150万前後 | 170万前後 | 200万前後 |
40坪 | 200万前後 | 240万前後 | 270万前後 |
50坪 | 250万前後 | 300万前後 | 330万前後 |
解体費は全国的に見ても平均的で
悪徳な解体業者にさえ捕まらなければ問題なさそうです。
実際にあった解体費が高額になった原因
1. 建物の坪数ではなく土地の広さで解体費が算出されていた
冷静に考えれば分かりそうなことだが、悪徳な業者からこのような請求をされたことがあると
聞いたことがあります。
2. 解体費ではなく残置物撤去代金が高額に?
建物内に残置物があると残置物の撤去費用が高額になることがあります。
残置物撤去はこまめに行うか、ジモティやリユースショップに出張買取をしてもらうなど
すべてを業者に任せるのではなく、ある程度は自分で撤去することをお勧めします!
島田市の空き家は“今”こそ見直すチャンス
島田市では全国平均より空き家率は低いものの、人口減少や高齢化が進む中で、
年々その数は増加傾向にあります。
市が行った空き家実態調査でも、特に伊久身・大長地域や川根地域など、
人口減少の進むエリアで空き家の集中が見られ、
今後も課題が深刻化することが懸念されています。
とはいえ、島田市は新東名や東海道線といった交通インフラに恵まれており、
富士山静岡空港や総合医療センターといった都市機能も整っています。
都市部へのアクセスも良好であることから、
将来的に「空き家の再活用による地域価値の再生」も十分に狙える地域です。
実際に、現在の島田市において一戸建ての賃貸募集件数は少なく、
一定のニーズが残っていることがデータからも見えてきます。
マンションやアパートと比較すると競合が少ないため、賃貸に出すには好機と言えるでしょう。
特に、6〜7万円台の価格帯で、軽微なリフォームやDIY可能型賃貸としての差別化が図れれば、
より高い反響が見込めます。
また、売買においても注目すべきは「1,000万円以下でリフォーム済の使いやすい物件」。
管理状態が良く、すぐに使える空き家は、移住者や地元の買い替え層からの需要があります。
逆に、手を加えていないままの古家は動きが鈍く、
買い手の不安要素となるため、売却を検討する場合はある程度の整備や費用試算を提示することが重要です。
さらに、解体という選択肢も避けて通れません。
建物の構造や坪数によって金額は異なりますが、
島田市周辺の解体費用は比較的安定しています。
ただし、残置物撤去費用が高額になるケースや、悪徳業者による不当な請求などには注意が必要です。
信頼できる業者の選定と、できる限りの事前整理がコスト削減のカギになります。
空き家をそのまま放置していると、管理費や固定資産税といった維持費だけがかさみ、
資産価値は年々下落していきます。
一方で、少しの工夫や情報収集によって、空き家は再び“価値ある資産”として活かすことができるのです。
次回の記事では全国での空き家活用事例から、島田市でも出来そうな活用事例を
いくつか挙げていきたいと思います。
\静岡の空き家でお困りであればまずは無料でご相談下さい!/
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[…] vol.2でも解説しましたが、島田市では、戸建ての賃貸物件はまだまだ数が少なく、決して豊富とは言えません。マンションやアパートで子どもと暮らす場合、どうしても生活音による騒 […]